ブログ

HOME

>

歯周病専門医が矯正を学んだ理由——ブログ①自己紹介

MENU

CLOSE

サイトメニュー

診察時間 日・祝
9:30〜13:00 ×
14:00〜18:00 ×

歯周病専門医が矯正を学んだ理由——ブログ①自己紹介

このブログは、私が日々の診療のなかで感じていることや、実際にあった治療のエピソード、患者さんからよくいただくご質問などを通して、「歯医者さんってちょっと不安…」というお気持ちが、少しでも軽くなればという思いで始めました。

まずは、私がこれまでどのように歯科医療と向き合ってきたのかを、簡単にご紹介させていただきます。

歯をできるだけ守りたい、という原点

九州歯科大学を卒業したあと、地元の愛媛県松山市で、歯周病・インプラント専門医である金崎伸幸先生のもとに6年間勤務しました。

とても教育熱心な先生で、研修医時代の1年間は、毎朝7時から診療前に指導していただき、治療の基本的な手順から実習、診断の考え方まで、丁寧に手ほどきを受けました。

3年目からは、どうしても「もっと学びたい」という気持ちを捨てきれず、徳島大学歯学部の社会人大学院(歯周歯内治療学分野)に進学しました。

週5日は愛媛で診療を行い、それ以外の日は片道2時間半かけて徳島へ通う生活でしたが、湯本浩通教授のご指導のもと、大変充実した時間を過ごすことができました。

この6年間で得た経験は、今の私の診療の「土台」になっています。

「歯を残す」ことに徹底的に向き合った日々

勤務医として最初の数年は、とにかく「歯を残すための治療」を学び続けました。

  • ぐらぐらしている歯でも、歯周病治療をきちんと行い、骨の再生を目指す
  • そのうえで被せ物で固定して、できるだけ長く使えるようにする

こういった治療を、さまざまな方法を組み合わせながら学びました。

これは、「歯を残すための選択肢を出し切らないまま、いきなりインプラント治療に進むべきではない」という、当時の金崎先生の考え方がベースにあります。

今振り返ると、歯を残す治療こそ、実は一番複雑で難しい治療です。その一番難しい部分に、若い頃からじっくり時間をかけられたことは、私にとって大きな財産です。

歯を守るための治療の基本は、

  • 精密な根管治療(歯の神経の治療)
  • 歯周病治療
  • 被せ物や噛み合わせの治療

です。とくに重度の歯周病や歯の感染で骨が溶けている方の場合、揺れている歯にできるだけ負担をかけないように治療を進める必要があり、一つひとつのステップで小さなミスも許されません。

この経験から、小さな詰め物ひとつでも丁寧に行うことの大切さを身をもって学びました。お一人おひとりにしっかり時間をかけて治療する、現在の診療スタイルにもつながっています。

それでも残る悩み「歯並び」の問題

一方で、当時からずっと悩んでいたこともあります。

それは、歯並びが大きく乱れている方の場合、どれだけ歯を残す治療を頑張っても、ご高齢になるとどうしても磨きにくくなり、状態が悪化しやすいということです。

お口のトラブルの多くは、

  • 細菌(汚れ)
  • 噛む力のかかり方

が大きく関わっています。

汚れが溜まりやすい歯並びや、力が一部に集中してしまう歯並びは、どうしてもトラブルのリスクが高くなります。被せ物だけで形を変える治療にも、当然ながら限界があります。

そのため、当時から研修を受けつつ、矯正治療にも携わっていましたが、矯正治療は専門性が非常に高く、「片手間に少し勉強する」というレベルでは到底習得できない分野だと痛感していました。

歯周病と矯正、両方の道を歩いている先生との出会い

そんなある日、大学の図書館で歯周組織の再生に関する論文を探していたときのことです。東京・日本橋で開業されている綿引淳一先生が執筆された、「矯正治療に最適化された歯周組織再生療法」の論文が目に留まりました。

詳しく調べてみると、綿引先生は矯正専門医でありながら、私が専攻していた歯周病学の研究もされている先生だとわかりました。

まさに、

  • これまで私が学んできた「歯周病」
  • これから本格的に学びたいと思っていた「矯正治療」

その両方を高いレベルで実践されている先生でした。

「この先生のもとで学びたい」――そう強く感じた私は、思い切ってご連絡を差し上げ、弟子入りをお願いしました。

そして家族とともに上京し、現在に至ります。


次回は、東京・日本橋での学びや、当院の治療方針についてお話ししていきます。よろしければ、またお付き合いいただけると嬉しいです。

監修者プロフィール

歯科医師:和田明大

公立九州歯科大学歯学部を卒業後、歯周病・インプラント専門医に6年間師事する。そのかたわら、歯周病学を学ぶため徳島大学歯周歯内治療学分野にて研鑽を積む。
その後、歯周治療と矯正治療の連携に興味を持ち、包括的矯正治療を実践すべく綿引淳一氏(東京 中央区開業)に師事。
現在は東京都中央区日本橋にて診療を行いながら昭和医科大学歯科矯正学講座に所属し、矯正学に関する研究を行っている。歯科用顕微鏡やレーザーを使用した歯周組織再生療法・根面被覆術を得意とし、矯正治療や保存修復治療を含む包括的な治療を実践している。

略歴

2016年
九州歯科大学歯学部 卒業
2016年~2022年
医療法人仁和会 勤務
2018年〜2022年
徳島大学社会人大学院(歯周歯内治療学分野) 博士課程修了
2022年〜
東京日本橋AQUA歯科・矯正歯科包括CLINIC 副院長
Bivi歯科クリニック 非常勤勤務
2024年〜
昭和医科大学歯科矯正学講座 普通研究生
包括的矯正歯科 Ortho-Perio アドバンスコース チーフインストラクター

資格

日本歯周病学会 専門医
日本包括的矯正歯科学会 理事
日本歯科保存学会 会員
日本矯正歯科学会 会員